『斎藤道三』
横山 住雄 著 |
濃尾歴史研究所 刊 |
平成6年10月(初版) |
評 価 |
著者の横山住雄氏は、昭和20年生まれ。岐阜県史料調査員。主著に『新編犬山城史』(S43)、『岐阜城』(H2)、『織田信長の系譜』(H5)など。 本書は、尾張・美濃史の専門家で、土岐氏や斎藤道三に関する論文を多数発表されている横山氏による、斎藤道三の史書である。 戦国の梟雄・斎藤道三を、確実な史料に基づいて、その生涯を追ったものである。『信長公記』による部分も多いが、多数の古文書が紹介・検討されている点は、特に貴重な一冊だと言える。地元に伝わる軍記物も紹介されている。 斎藤道三の史料は豊富ではなく、その史実をつむぐのは困難なようであるが、戦国史の大家であった桑田親忠氏の『斎藤道三』とともに、彼を知る重要な書籍であろう。 著者曰く、 |