『徳川将軍家十五代のカルテ 』
篠田 達明 著 |
新潮新書 刊 |
2005年5月20日(1版) |
評 価 |
著者の篠田 達明氏は、1937(昭和12)年愛知県生まれ。整形外科の医師にして作家。愛知県心身障害者コロニー・こばと学園園長を務めた。医学書に『視覚・聴覚・言語障害児の医療・療育・教育』(共著)、『自閉症スペクトラムの医療・療育・教育』(共著)。 本書は、「健康オタクが過ぎた家康、時代劇とは別人像「気うつ」の家光、内分泌異常で低身長症の綱吉、飲酒が高じて食道がんで逝った光圀、そして実は三人も将軍位に就いた障害者…。芝・増上寺にある徳川家霊廟で発掘された遺体や文献をもとに、歴代将軍を最新医学で診断してみると―。彼らはどんな養生法を心掛けていたのか、そして死因は、さらに世継ぎをもうけるための苦心とは?史実には顕れぬ素顔が見えてくる。 」というもの。 本書は、単純に言って、読んでいて大変面白い一冊であった。 それぞれの将軍の死因が検討されており(家康は胃がん)、またその臨終の様子が書かれている。 こういったことが、読みやすく書かれている。教養書としても有意義な書物である。 著者曰く、 |