『図解雑学 織田信長』
図解雑学シリーズ
西ヶ谷 恭弘 著 |
ナツメ社 刊 |
2002年1月4日(1版) |
評 価 |
著者・西ヶ谷
恭弘(にしがや やすひろ)氏は、横浜市出身。歴史考古学者。専修大学法学部卒。月刊『歴史手帖』編集長、東京都荒川区史編さん委員、東京都舟番所発掘調査団長。立正大講師、日本城郭史学会代表、日本城郭資料館長、戦国史研究会で杉山博に師事。城郭研究者として知られ、多数の著書がある。
本書は、「生誕から、本能寺の変まで、信長の生涯を余すところなく、わかりやすい文章とイラストで解説。 信長の事を、冷酷非情で歪んだ性格の持ち主だと思っていませんか? 実は違うのです。長年の調査、研究の結果浮かび上がってきた信長の実像に迫った一冊。本能寺の変の原因や尾張統一への戦いなどを詳しく紹介します。 」というもの。 ナツメ社の図解雑学シリーズであり、例にもれることなく図や写真が多数掲載され、とても理解しやすい本である。本書も信長の生涯が大変良く整理されている好著と言える。 内容は、基本的には通説を列記しているので、既に知識のある人には物足りないかも知れない。なお、本能寺の変について、著者は、信長が天上人を目指し、当時の朝廷などの秩序が瓦解するのを防ぐべく、光秀は謀叛に及んだと説いているようである。 著者曰く、 |