地名・苗字の起源99の謎

あなたの祖先はどこから来たか
 

鈴木 武樹 著

PHP文庫 刊

1992年1月20日(初版) 540円
265ページ

評 価
★★

著者・鈴木 武樹氏は、(すずき たけじゅ、1934年8月11日 - 1978年3月27日)はドイツ文学者・評論家。静岡県磐田市出身。東京大学文学部独文科卒業。若くして明治大学政治経済学部教授となり研究に没頭しながらも、大和王権、プロ野球およびメジャーリーグベースボールに関する玄人裸足の知識を生かして、これらの分野においても積極的に発言した。1977年の第11回参議院議員通常選挙では革新自由連合から全国区において出馬するも次々点で落選し、その後1978年3月27日に胃癌で急逝。享年43(『Wikipedia』)。

本書は、
われわれの祖先はどこから来たのか?日本の地名の多くは、現代日本語ではその意味を解くことができない。地名から派生した苗字についても“なぜ”「山田」や「山本」や「渡辺」なのかということを知る人は少ないだろう。本書は、「日本最古の地名は何といったか?」「苗字第一号は?」「日本でいちばん多い鈴木姓の由来は?」など、地名・苗字にまつわる99の謎に、詳しくやさしく解説をくわえる。
というもの。

地名や苗字の起源を、古代史からひもとく書物であり、すなわち朝鮮半島からの渡来人にまで遡ろうとするものである。

99の項目があって、雑学書の様相を呈している。なかなか興味深い題材が多いのであるが、いかんせん古代史の知識が無いと理解しづらい部分も少なくない。あとは無味乾燥とした文体であること、数多くの地名の羅列が多いことなど、私はちょっと通読しただけでは、何も頭に残らなかった。

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