『零の発見』

-数学の生いたち-
 

吉田 洋一 著

岩波新書 刊

1939年初版

評 価
★★★★

著者・吉田洋一氏は、東京に生まれ。1923年東京帝国大学理学部数学科卒業。第一高等学校教授、東京帝国大学助教授、フランス留学を経て1930年北海道帝国大学教授。1949年から1964年まで立教大学教授。のち名誉教授。1965年から1969年まで埼玉大学教授。数学および数学教育に多大な足跡を残した人物として知られる(『Wikipedia』)。

1939年に出版された『零の発見』(岩波新書)は、吉田の名を有名にした本で、代表的な数学の読み物として現在でも多くの人に支持され読まれている(『Wikipedia』)

本書は、

インドにおける零の発見は,人類文化史上に巨大な一歩をしるしたものといえる.その事実および背景から説き起こし,エジプト,ギリシャ,ローマなどにおける数を書き表わすためのさまざまな工夫,ソロバンや計算尺の意義にもふれながら,数学と計算法の発達の跡をきわめて平明に語った,数の世界への楽しい道案内書。

というもの。

数学の世界では、古典的な名著とされており、長年多くの人々に読まれている書籍である。
「零の発見-アラビア数字の由来-」「直線を切る-連続の問題-」から成り、数学の魅力を分かり易く説明されている。
著者の意図どおり、”素人”にも大変理解のしやすい文章であり、はっきり言えば名文。著者の人柄・見識が看取できる。

日本の数学史・教育史の重みを感じる一冊である。
どれだけの日本人の学識・知識を向上させたのか、計り知れない一冊である。

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