『伊那の古城』
篠田 徳登 著 |
ほおずき書籍 刊 |
1971年3月10日初版 |
評 価 |
著者・篠田徳登氏は、1904年12月21日、長野県上伊那郡宮田村で生まれる。1942年日大法文学部哲学科・史学科卒業。1930‐41年東京都内各小学校で教鞭をとる。1941‐60年長野県各高等学校にて社会科の教鞭をとる。1978年3月22日、逝去。
本書は、「伊那毎日新聞に連載されていた「古城物語」を昭和46年に単行本化した『伊那の古城』。今回40年ぶりに加筆・訂正を行い、改訂版を発刊。」というもの。 また、復刊当時の「伊那ウェブニュース」には、 伊那地方に多数所在する城館を多数掲載している。そのほかにも関連する史跡も紹介されており、紀行文的な書きぶりとなっておる。内容は高水準、史料・古伝の蒐集も十分であり、重厚な歴史書籍と言える。著者が記した『伊那郡誌』歴史篇を加筆したものらしい。 また、以下のような俯瞰図も多く乗せられ、昭和のノスタルジックに浸ることのできる、情緒的な名著である。 著者曰く、 |