『上杉謙信』
井上 鋭夫 著 |
新人物往来社 刊 |
昭和58年7月20日(初版) |
評 価 |
井上鋭夫氏は、大正12年生まれ。東京大卒業。新潟大学助手、同学部教授を経て、昭和43年金沢大学教授となる。 井上氏は、いわゆる天才肌の学者であり、一向一揆の分野だけではなく、中世史、郷土史など、数多くの研究が残り、現在でも多大な影響を与えている。 本書はその名のとおり上杉謙信の専門書。完全な伝記であり、史料に基づいた学術書になっている。内容的に網羅されており、通説として謙信の基本書となるであろう。信頼の置ける一冊である。 なお、著者は川中島合戦についてこう語る。 著者曰く、 |