『島津義弘の賭け』
秀吉と薩摩武士の格闘
山本 博文 著 |
読売新聞社 刊 |
1997年8月13日(初版) |
評 価 |
著者は、1957年岡山県生まれ。東京大学文学部卒。東京大学院修了。文学博士。東京大学史料編纂所教授。著書に『切腹』『日本史の一級史料』『武士と世間』など多数。 本書は、東大史料編纂所で教授を勤める一流の学者が、戦国の雄・島津義弘について述べたもの。 書評は「秀吉のグローバルな近代への強圧が薩摩に根ざす伝統文化と激突した!現代を鋭く衝く歴史ノンフィクション。国の重要文化財に指定された最高級の史料群、島津家文書が語り始める。 戦国時代から江戸初期にかけて活躍した薩摩・島津氏の四兄弟のうち、二男義弘の大胆かつ慎重な行動を描いた歴史物語。国の重要文化財に指定された最高級の史料群である島津家文書が語る歴史ノンフィクション。 」 内容は、一流史料に基づいて信頼の高いものである。島津の退き口に関して知りたければ、その詳しい史料を目にすることができる。
本書を購入するに当たっては、その題名「島津義弘の賭け」から、当然に島津の退き口、関ヶ原の合戦を連想・期待するだろう。実際に内容もそこに帰結していく。 しかし、素人の率直な感想としては、「前置きが長い・・・」と思わざるを得なかった。
まあ、ともかく、しっかりとした歴史書であることは間違いないと思われる。 |