『戦国合戦大事典』
戦国合戦史研究会 編 |
新人物往来社 刊 |
1989年6月頃 |
評 価 |
歴史書の老舗・新人物往来社の戦国時代の合戦集。 A5判で、平均370ページ、各県地図・写真・図版などが挿入されているもので、県ごとに編纂され、全九巻から構成されている。 著者をざっと概観しても、静岡は小和田哲男博士、長野の柴辻俊六氏、新潟は花ヶ前盛明氏などと、そうそうたる面々を取り揃えている。 言わば、”『日本城郭大系』の合戦版”と想わせるものである。
しかし、『日本城郭大系』は全十八巻から成っているが、本書は九巻であることからも分かるように、相当にボリュームに欠けていると感じざるを得ない。 内容は専門家がしっかりと書いているのだが、「大事典」としての使用には耐えないだろう。 |