『戦乱 日本の歴史』

-天下布武 7-

小学館

杉本 苑子
笹沢 左保
高坂 正堯
 (著)

小学館 刊

昭和52年6月1日
257ページ 980円

評 価
★★

杉本 苑子氏は、1925年東京生まれ。文化学院文科卒。作家。第48回直木賞受賞。
笹沢 左保氏は、1930年神奈川県生まれ。作家。
高坂 正堯氏は、1934年京都生まれ。元京都大学教授。

本書は、現在でも刊行されている小学館「日本の歴史」の古いもの。この「日本の歴史」シリーズがどのような発行歴があるのかは知らないが、本書シリーズはかなりの部数が出たようで、現在でも古書店でよく見かけ、安価である。

もっとも、こういう全書的なものは、もっぱら一般的な通説のみを記した、凡庸なものだとイメージしていたのだが、本書は、そのとおりのものであった。

・桶狭間の戦い
・姉川の戦い
・長篠の戦い
について、各著者が概要を記しているが、もはや古い時代の通説が書かれているばかりで、見るべき点はない。また、高坂氏の長篠合戦にやや見られる程度で、史料の明記はほとんど無い。

古書店で1冊100円で売っていたので購入したが、妥当な価格と言えるだろう。

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城と古戦場

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