長野郷土史研究会機関誌

長野

-第218号 特集 北条氏と信濃-

 

小林一郎
湯本軍一
宮坂武男
小林計一郎
ほか著

長野郷土史研究所
小林計一郎
発行

平成13年7月1日(隔月)
86ページ 500円

評 価
★★★

 

「長野郷土史研究会は、長野県内をはじめ全国に会員がいる、 全国でも最大級の地方史愛好者の会です。 機関誌『長野』を隔月に(年6回)発行しています。 古代から現代まで貴重な論文・記事多数です。 」というもの。

長野郷土史研究会の公式サイトはこちら

【長野郷土史研究会のあらまし】
1958年(昭和33年)6月小林計一郎が著著『善光寺と長野の歴史』の発行所を「長野郷土史研究会」として出版。小林宅にその表札を掲げる。
1961年(昭和36年)2月 第1回行事 講演会「善光寺開帳の歴史」を開催(参加24名、県立長野図書館共催)
1962年(昭和37年)1月 第1回総会を開催し、会則を定める。会長に小林計一郎を選出(参加38名)
1964年(昭和39年)1月 機関誌「長野」創刊(当時、会員140名)
1967年(昭和42年)1月 機関誌「長野」隔月刊となる
2002年(平成14年)2月 善光寺表参道のまちづくりを行う姉妹団体として、「
歴史の町長野を紡ぐ会」を設立
2006年(平成18年)1月 2代目会長に、小林一郎が就任

 

長野郷土史研究会機関誌』の歴史は古く、膨大な記録が残されている。幸いにも、その多くがバックナンバーとして上記サイトで購入できる。

本号の管理人の購入動機は、宮坂武男氏の論文”「鬼ヶ城」「猿ヶ城」と呼ばれる城跡”。

宮坂氏は、紛れもない信濃城郭研究の権威である。長野県のすべての城砦館を訪問され、その結果は『図解 山城探訪』に残されている。その正鵠さは、本当に驚嘆すべきものである。

そのような氏だが、本書で興味深いというか、私のような素人にも共感できる以下のような事を記されている。
「県下の山城踏査の中で、敬遠したくなるような城跡がある。その代表的なのが「鬼ヶ城」あるいは「猿ヶ城」と呼ばれているもので、名前だけでも察しがつく。どこを見ても険しい山ばかりで、よくぞここまで辿り着けたものだと満足感はあったが、二度と行きたいとは思わない山である。鬼ヶ城だとか猿ヶ城などと呼ばれる小さな城砦が、山の中に伝説に包まれてひっそりと残っているが、こうした名が残ったこと自体、私たちが考える以上に、昔の人にとっては身近かな存在であったのかも知れない。」(抜粋)

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城と古戦場

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