『戦国乱世』
<対談>
角川選書
海音寺潮五郎 |
角川選書 刊 |
昭和44年8月30日 |
評 価 |
海音寺潮五郎(かいおんじ ちょうごろう)氏は作家・小説家。本名は”末富 東作”(すえとみ とうさく)。明治34年鹿児島県伊佐郡大口村(現・伊佐市)生まれ。大正15年國學院大卒。昭和11年直木賞受賞。その後、歴史知識を駆使した作品を発表。昭和43年菊池寛賞を受賞。昭和52年没。 桑田忠親氏は、戦国史研究の大家であり、高柳光寿氏と並び評される高名な歴史家であった。明治35年生まれ。昭和62年没。大正15年國學院大學卒。東京大学史料編纂官補、立教大学講師を経て、國學院大學教授。文学博士、日本古文書学会評議員などを歴任。 本書は、当時、戦国史研究の重鎮であった桑田氏と、歴史小説を数多く出していた海音寺氏の戦国時代に関する対談を残したもの。 さすがに、両者とも該博で、内容は多岐にわたるものの、高尚で深い会話をされている。そのような会話を、何も見ずに交わすことが出来るというのはすごいものである。 ただ、内容的には、一時代前という感想は否めないが・・・。
『史実と小説の間』(234ページ・抜粋) 桑田 海音寺 |