「長野郷土史研究会は、長野県内をはじめ全国に会員がいる、 全国でも最大級の地方史愛好者の会です。 機関誌『長野』を隔月に(年6回)発行しています。 古代から現代まで貴重な論文・記事多数です。 」というもの。
長野郷土史研究会の公式サイトはこちら。 【長野郷土史研究会のあらまし】 1958年(昭和33年)6月小林計一郎が著著『善光寺と長野の歴史』の発行所を「長野郷土史研究会」として出版。小林宅にその表札を掲げる。 1961年(昭和36年)2月 第1回行事 講演会「善光寺開帳の歴史」を開催(参加24名、県立長野図書館共催) 1962年(昭和37年)1月 第1回総会を開催し、会則を定める。会長に小林計一郎を選出(参加38名) 1964年(昭和39年)1月 機関誌「長野」創刊(当時、会員140名) 1967年(昭和42年)1月 機関誌「長野」隔月刊となる 2002年(平成14年)2月 善光寺表参道のまちづくりを行う姉妹団体として、「歴史の町長野を紡ぐ会」を設立 2006年(平成18年)1月 2代目会長に、小林一郎が就任
『長野郷土史研究会機関誌』の歴史は古く、膨大な記録が残されている。幸いにも、その多くがバックナンバーとして上記サイトで購入できる。
本号の管理人の購入動機は、いうまでもなく”「山城・館特集号」”ゆえ。
長野県の城砦の最大の醍醐味は、紛れもなく山城探訪である。無数の狭隘な里々には、ほとんどすべて山城が築かれており、それらは急峻な地理にある。そのひとつひとつをめぐることで、中世の人々の息遣いが感じられるようである。
- 山城考・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小林 計一郎
- 上田・小県地方の山城・・・その石塁について・・・・・・・・・・・横沢 瑛
- 山城と山小屋の階級的性格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・井原 今朝男
- 私の山城探訪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・浅野井 坦
- 水内郡賤間郷田草村をめぐる古城址とその史的背景・・・・松澤 芳宏
- 堀之内城址(栗田城址)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鬼頭 康之
- 湯ノ崎城(赤沢城)及びその周辺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・倉石 英雄
- 尾台若狭の居館跡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・尾台 卓一
- 古山(小川)城名考とその歴史・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・松沢 一夫
- 葛尾城跡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高橋 和太郎
- 七二会萩野城など・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐々木 幸雄
- 押鐘居館跡と盛伝寺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・栗原 九市
- 旭日山名所案内記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鈴木 恒治
- 旭山の城館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小林 計一郎
- 大井光長の岩村田館と踊り念仏(1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・楜澤 龍吉
- 昭和五十六年度刊行県郡市町村区誌(史)の展望・・・・・・・関川 千代丸
- (口絵)鎌倉時代の武士の屋敷
から構成されている。
本書は、小論文の集まりではあるが、信州の山城に興味のある者にとっては、どれも読み応えのある内容ばかりである。特に、信濃郷土史の権威であった小林計一郎氏の「山城考」は一読の価値があろう。
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