『定本 佐久の城』

 

井出 正義・臼田 都雄・小淵 武一・木内 寛
編集

郷土出版社 刊

1997年7月18日(初版)
209ページ 11,000円

評 価
★★★★

 

本書は、「城跡からふるさとの歴史が見える。知られざるふるさとの城100余城。その歴史とロマンをビジュアルに紹介。南佐久郡、佐久市、小諸市、北佐久郡に点在する城館跡を、写真や図版を駆使してわかりやすく解説。城とその周辺の歴史を、ゆかりの人物の活躍と関連させて紹介。 」というもの。

 南佐久郡の城館(海尻城―武田氏佐久侵攻の最初の拠点城;海の口城―武田信玄初陣の城 ほか)
 佐久市の城館(根井館・道本城―勇将根井行親と謎の根井氏居館;落合館―北信濃へ去った落合氏名字の地 ほか)
 小諸市の城館(宇当坂館・鍋蓋城―小諸城下町の原点大井氏の城館跡;富士見城―戦国期の石積みをめぐらす山城 ほか)
 北佐久郡の城館(城山―一望千里の景勝地と変わった砦の跡;十二平茂沢城・たて茂沢城―二つになった茂沢城 ほか)

長野県佐久地方の城砦館を紹介した、貴重な史料である。

地元の人でも知らない様な超マイナーな城も掲載されている。必ずしも完全に網羅されているわけではないが、この地域の城の詳細を知ることができるだろう。

すべての城に縄張図が添付されていないのが残念ではあるが、当サイトの記事も、同書に負うところが大きい。

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城と古戦場

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