小城陣屋

小城陣屋(佐賀県小城市小城町鯖岡)

小城藩邸は、桜岡(当時は娑婆岡)にあった小城鍋島家初代元茂の邸宅に始まった。

元茂の頃は小城には常駐しておらず、佐賀城西ノ丸に居住していた。その後、二代直能が娑婆岡を桜岡と改め、屋敷をつくり隠居所とした。三代元武がここを正式に居住所とし、藩邸が成立した。
佐賀藩では三支藩の小城・蓮池・鹿島はともに無城格で、その屋敷は陣屋・館と称されていた。
藩邸の様子は旧桜岡城略図や江戸時代後期の絵図によって知ることができる。邸内には書院・能舞台・使者の間など多くの部屋があった。藩邸の回りには小路と呼ばれる武家屋敷が形成され、藩邸の東側に朝日町・大手町・正徳町などの町人の町がつくられた。藩邸は廃藩置県後の明治十五年(
1882)頃に解体され、正門前の石橋が唯一残っているのみである(『現地案内板』)。

陣屋跡は、小城高校、小城公園となっており、正門前の石橋が往時の姿を残す。

 

 

(正門前の石橋。唯一の遺構である…。)

2010年1月19日訪問)

 

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