平野遺跡
-平久保加那按司の居館-
平野遺跡(沖縄県石垣市平野)は、石垣島の北端・平久保半島の平野集落にあった。 『日本城郭大系』の巻末に掲載があり、「字平野の北方の石灰岩の小丘上に立地。平久保加那按司の居館と伝えられる」と記されている。 「平野第2遺跡」と呼ばれる史跡で、平久保半島の首長・平久保加那按司の居館跡と伝承され、八重山式土器・明代青磁・須恵器片が出土したという(『沖縄文化財調査報告書』)。 平久保加那按司は、1500年頃の石垣島を代表する土豪で、牛馬を400〜500頭も飼育し、威勢を誇っていたという(『慶来慶田城由来記』)。 石垣島の最果ての村・平野集落に行った。人影も無く、うら寂しい村であった。この付近に屋敷跡があるというが、まったく所在を確認できる物は見当たらなかった。 |
(平野集落)
(【左写真】平野の遠望。【右写真】観光地の平久保灯台。平久保加那按司が名前の由来だという。)
(2010年10月6日訪問)