宮良殿内

宮良殿内(みやらどぅんち、めーらどうぬじい・沖縄県石垣市大川)は琉球王国時代の邸宅。国の重要文化財。

殿内とは地頭職の者の邸宅の敬称であり、宮良殿内は首里の士族屋敷をまねた建築とされる。宮良家八世・宮良当演が宮良間切地頭職にあった嘉慶24年(1819年)頃に建造した(『Wikipedia』) 。

琉球王国時代の住宅は階級により厳重な規格があったため、この住宅も八重山の地頭職には不相応として、光緒元年(1875年)に茅葺への葺替えが命じられた。1893年(明治26年)には石垣島を訪れた笹森儀助が宿泊し、家屋や庭園は沖縄県下で希であると記している(『南嶋探験』)。その後、1899年(明治32年)には再び瓦葺となった。なお、宮良家に残されていた『万書付集』などの関連する古文書(『宮良殿内文書』)は、琉球大学に寄贈され、現在も保管されている(『Wikipedia』)。

のどかな住宅地の一角に位置している。石垣島のほかの史跡よりも全く違う頑丈な石垣で囲まれている(もっとも年代が異なるが)。内部は有料で拝観できるようだが、私邸になっているらしく。住民の方の歓談する声が聞こえたので遠慮した。

 

  

(【左写真】宮良殿内の前の通り。【右写真】宮良殿内。石垣に囲まれた屋敷。)

 

(【左写真】玄関口。【右写真】内部の様子。見学もできるようだ。)

  (2010年10月5日訪問)

 

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