岩剣城

岩剣城(鹿児島県姶良市平松)の創築に関する確実な史料はない。

天文年間(1532〜1555)は、渋谷氏の一族祁答院良重がこれに拠り、薩隅の国境付近を押さえ、島津氏の三州統一の障害となっていた。

天文二十三年(1554)、島津貴久は岩剣城攻めを開始したが、城は容易に落ちなかった。しかし城主良重の子・重経らが戦死すると勝敗は決した。この岩剣城をめぐる戦闘で、寄せ手の島津忠将の軍が、わが国で初めて鉄砲を使用した。

この後は島津義弘が当城に移ったが、城地が狭隘なので、あまりに険しく不便が生じたので、その山麓に平松城を新たに築き、平日はこれに居住した(『日本城郭大系』)。

岩剣城です。当初は登城予定でしたが、激しい降雨と見かけの急峻さに登城意欲を削がれ断念しました。見かけだけでも険しい…。

 

 

(城址遠景)

  (2010年9月15日訪問)

 

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城と古戦場 

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