宇留津城

宇留津城(★福岡県築上郡築上町大字宇留津)

天正十四年秋、豊臣秀吉の先手の中国勢等二万八千騎が攻め寄せて攻めあぐんでいる折しも一匹の白犬が現われ堀の周囲を廻っていたが、やがて或る個所よりすたすたと泳ぎ渡った。
これを見逃さなかった黒田軍は、ここぞ浅瀬だとばかり総攻撃にかかり宇留津城は僅か一日にして陥落。

以来宇留津城には白犬は育たないと、堀の跡と言われる沼地の中、西塩田は昭和五十年頃より埋め立てられ、現在は住宅地となり、昔の俤が全くなくなってしまった(『城址案内板』)。

城跡は宇留津公民館周辺であるが、遺構は全くない。黒田二十四騎・母里太兵衛友信が一番に乗り入れ、城主加来与次郎一族が討死・磔にあっている。

 

 

(城址碑。宇留津公民館内。)

 (2011年3月2日訪問)

 

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城と古戦場 

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