大友氏館

大友氏館(★ 大分県大分市顕徳町)は、北部九州六カ国の守護職を務めた大友義鎮(宗麟)の館跡です。

豊後府内町の中心にあり、一辺200m四方の方形の館であったことがわかっています。当時の府内町の様子を描いた「府内古図」には館の東西に大小二つの門が描かれており、それぞれ正門と脇門にあたると考えられます。
平成十年から始まった発掘調査では、館跡の南東部分において、巨大な池をもつ東西長
83.6mほどの庭園跡が発見されました。池庭には凝灰岩や安山岩製の庭石が置かれ、周辺には松などの樹木が植えられていたことがわかりました。広大な敷地に大きな苑地をもつ大友氏館は、まさに京都の室町将軍邸(花の御所)を忠実に再現した守護館の典型を示すといえます(『現地説明板』)。

近年の発掘調査で存在が明らかになった館跡です。城跡は住宅地になっているが、庭園跡地の公園化を進めている最中。
他方、公園建設反対の看板が目につき複雑な心境でした。しばらく見学していると公園化賛成の住民の方に「大友さんの見学ですか?」と話しかけられ、いろいろ説明をいただきました。

 

(跡地空撮画像。東にJR線路が横切る)

(城址は更地となっている。手前が庭園跡らしい。)

  (2011年3月31日訪問)

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城と古戦場 

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