勝連城

勝連城(かつれん・★★★★沖縄県うるま市勝連南風原)は、沖縄県うるま市にあるグスク(城)である。

13世紀-14世紀に茂知附按司により築城されたという。この城の最後の城主が阿麻和利である。阿麻和利はクーデターを起こしてこの地方の按司となり、琉球の統一を目論んだが1458年に琉球王府によって滅ぼされた。
城内からは中国、元代の陶磁器(染付)が出土しており、『おもろさうし』からも当時の繁栄をみることができる。
城壁の石は道路工事の石材などとして持ち去られたが、現在は復元工事により往時の姿を取り戻しつつある(『wikipedia』)。

この城は海を臨む丘陵に築かれたもので、その地形をよく利用している。主要部は大きく3個の郭から形成されており、いずれも石垣で防御されている。高い石垣はいかにも堅固であり、さらに断崖が続く峻険な構造となっている。

その構造は本州では見られないもので、地形を有効に使った極めて優秀な城郭だと言えるだろう。世界遺産にふさわしい満足度のある史跡であった。

 

 

 

 (【左写真】駐車場から見た城跡への道。【右写真】西原御門のあたりからの城跡。ここは重要な虎口だったろう。)

  

(【左写真】四の郭から見た上層部。【右写真】四の郭。ここに建物があったらしい。)

 

(【左写真】付近にあった井戸らしき穴。【右写真】四の郭からの遠望。錚々たる石垣がそびえる。)

 

 

 (【左写真】三の郭への道。【右写真】三の郭の虎口。)

  

(【左写真】三の郭。かなり広い。削平も十分である。【右写真】三の郭の一段上には二の郭がある。)

  

(【左写真】二の郭には大規模な建物があったようだ。【右写真】建物裏の「拝所」。ここで信仰がされたようだ。)

 

 

(【左写真】一の郭への道。【右写真】一の郭。なかなか広い。外人さんの観光客3名。)

  

(【左写真】岩と穴が残っている。これも信仰の跡なのか。【右写真】城跡からの眺望。)

  

(【左写真】まったく敵を寄せ付けない。素晴らしい城である。【右写真】城跡遠望。)

  

  (2011年9月2日訪問)

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城と古戦場 

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