桜尾城

桜尾城(★ 広島県廿日市市桜尾本町)の地は、鎌倉より厳島社家たりし藤原氏の拠る折にして、厳島神領の中心なり。

城は直ちに海に臨みて内濠を扼し、東は岩戸尾、西に藤掛尾など七尾の諸城を従え、誠に要害の地なり。

下して、戦果の世、神領は東に武田、西に大内の狭間にあり、天文十年藤原興藤、戦い敗れて城に火をかけ、三百年の神主家ここに滅ぶ。のち大内、陶、毛利と相ついで城番を置くも毛利の移封と共に廃城と化す。この間、折敷畑、厳島の合戦には毛利氏の拠点として世に知られた(『現地案内板』)。

住宅街の小高い丘が城跡で、現在は桂公園となっている。遺構はない。

 

  

 (【左写真】頂上部は公園になっている。【右写真】登城口にある城址碑。)

 

  (2011年9月9日訪問)

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城と古戦場 

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