安芸 新高山城
新高山城(★★★ 広島県三原市本郷町本郷字塔の岡口) 小早川氏の祖、土肥実平・遠平父子は、源頼朝の平氏追討に当って終始勲功をたて、はじめ備前、備中、備後の三国の守護の地位を与えられたが、安芸国沼田荘(沼田川流域一帯、蓮華王院領)の地頭職を得ると一族あげて相模国から西還して来た。鎌倉・室町時代を通じて沼田小早川氏が本拠地とした山城は、沼田川対岸の高山城であったが、沼田小早川家を継いだ隆景は、これまで高山城の副塁であった新高山城の大改修を行い、天文二十一年(1552)にここに本拠を移した。 本郷町第二浄水場の前に登城口・駐車場があり、厳しい登山を30分経ると本丸に辿り着く。本丸からの眺望は良好で、沼田川対岸に高山城を眺めることができる。 |
(【左写真】本丸跡(居館跡の礎石が一部露出している)【右写真】本丸を補強する巨石石垣。)
(【左写真】/中の丸(二の丸)跡(複数の郭・土塁を築き、防御を固めていた。)
(【右写真】匡真寺跡(二の丸下段にあり、かつて小早川氏の菩提寺があった)
(【左写真】大手門跡(外枡形で、宗光寺の三門があった。【右写真】番所跡(大手道を警固する番所が設けられていた。)
(【左写真】詰の丸(巨石が露出しているが、櫓があったと推定)【右写真】詰の丸巨石に彫られた仏。)
(【左写真】詰の丸からの眺望(左が高山城で、沼田川を挟んだ対岸にある)【右写真】宗光寺山門(新高山城城門を移築したもの)
(【左写真】米山寺(小早川隆景菩提寺)【右写真】城址遠景。)
(2011年9月10日訪問)