蒼海城
蒼海城(おうみ・★群馬県前橋市元総社町)は、染谷川とその支流牛池沢との間に縦横の堀を配した城で、総社長尾氏の本拠である。 この城の縦横列郭構造は、築城以前に既設の構えのあったことを暗示し、幻の上野国府を戦国城郭に編成したのがこの城ではあるまいか。上野国分寺・国分尼寺跡・山王廃王寺跡・上野国総社などが付近に集中するこのあたりに国府があり、上野守護代であった長尾氏が国府跡を本拠とすることに無理があろうか。 本丸付近が宮鍋神社とされるが、遺構はほぼない。御霊神社に僅かな土塁跡が残っています。ここも本丸付近は宅地化しておりました。城址東南にある総社神社になぜか詳細な案内板がありました。 |
(【左写真】城址中心部とされる宮鍋神社。【右写真】御霊神社に残る土塁。)
(2011年12月16日訪問)