天神山城

天神山城(★★ 鳥取県鳥取市湖山町南)

正面に見える小山は、天神山と呼ばれ室町時代の因幡守護山名氏の居城・天神山城があった。江戸時代の地誌『因幡誌』には、文正元年(1466)山名勝豊によって築城されたと記されている。
築城の経緯は不明な点も多いが、天神山城は天正元年(
1573)、山名豊国が鳥取城に本拠を移すまで因幡国の政治的拠点であり、鳥取城にゆずるまでの約100年間、因幡山名氏の居城であった。
城はかつて内堀・外堀を備え、内堀は天神山を取り囲む南北
400m東西300mの長方形に掘られ、外堀は布勢卯山をも包みこみ湖山池に通じる総延長2.6kmに及ぶものであった。外堀の内側には城下町が形成されていた。発掘調査では土師質土器・中国製の陶磁器・備前焼・古銭・下駄・曲物などが見つかっており、現在でも井戸・櫓跡・堀の跡などが残っており往時をしのばせている(『現地案内板』)。

鳥取緑風高校隣の小山が城跡。遺構は程好く残存している。鳥取に城を移すまで因幡山名氏の本拠でした。それにしてはこじんまりしてます。

 

 

  (【左写真】本丸跡【右写真】本丸に残る櫓跡)

 

  (【左写真】井戸跡【右写真】堀跡)

 

  (2012年9月23日訪問)

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城と古戦場 

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