淀江台場

淀江台場(★ 鳥取県米子市淀江町今津)

鳥取藩台場跡は、因・伯二国の海岸線東西160kmの内、因幡では浦富、浜坂、賀露の三か所、伯耆では境、淀江、赤碕、由良、橋津の五か所に築造された。江戸末期、諸外国との緊張が高まるにつれ、沿岸警備のため築造されたもので、各台場には六尾反射炉で生産された大砲が配置された。前記八か所のうち、保存状況の良好な四か所(伯耆分)が昭和六十三年に国の史跡に指定された。これらの台場は、西洋式の城塞プランが取り入れられ、藩築造の台場としては極めて異色で、幕末史の理解に欠くことのできない重要な遺跡である。淀江台場は「淀江湊」に面した今津にあり、境台場と同じく松波宏元の設計になるもので、宏元の父である今津村大庄屋松波宏年が土地を無償提供している。文久三年には完成したようで、完成後は松波が率いる農兵松波隊が守備した。現在残る遺構は高さ約4m、幅約24m、長さ約67mの土塁である(『現地案内板』)。

公園となっており、土塁の一部が残る。

 

  

  (【左写真】土塁が67mほど残る。【右写真】古写真。)

 

  (2012年9月25日訪問)

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城と古戦場 

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