雲林院城

雲林院城(★★ 三重県津市芸濃町雲林院)は元弘元年(1331)、長野工藤氏2代の祐藤の子祐高(祐尊)が築いた。

その勢力は、『勢州軍記』には「侍六百人、内馬上百騎、小人四百人、あわせて一千の大将」と記されている。室町時代は、足利将軍家に仕え、南の北畠氏や北の関氏と戦い、数々の軍功をあげた。
戦国時代に入ると織田信長がこの地にも勢力を伸ばし、長野家に弟の信包を入れ、これと乗っ取った。雲林院城は、この信包に攻められ、天正八年(
1580)落城した(『城址案内板』)。

林光寺の背後の山が城跡で、寺の脇の墓地から登城できる。主郭や空堀などの遺構が確認できるが、藪化が激しい。

 

 

主郭跡

空堀跡

 

城址遠景

  (2013年2月9日訪問)

 

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城と古戦場 

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