家所城

家所城(いえどこ・★★ 三重県津市美里町家所)は、貞治元年(1362)に家所祐歳によって築かれたものである。

家所祐歳は、長野城主工藤氏祐の第三子で、この地方の二十四ヶ村を領治したという。その後、八代の間(約二〇〇年)よく栄えたが織田信長軍と戦い、敗れ、城も荒廃した。
家所盆地の中心に位置し、孤立した丘陵にあるこの城は、守るによい地形を利用している。主郭は長方形で、土塁をめぐらし、各所に空堀、石塁や、井戸跡が残されている。北側には、家所家の菩提寺であった什心寺跡がある(『城址案内板』)。

城跡は林となっていて、わかりやすい案内板と共に遺構も良く残っている。明顕寺南側の道路から城跡に入ることができる。

 

 

 

  (【左写真】本丸に残る土塁【右写真】井戸跡)

 

  (【左写真】空堀跡【右写真】見張台跡)

 

  (【左写真】抜け穴跡【右写真】大手門跡に残る石垣群)

 

  (【左写真】侍屋敷跡【右写真】城址遠景)

  (2013年2月9日訪問)

 

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城と古戦場 

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