加賀屋敷

加賀屋敷(★埼玉県草加市瀬崎

『埼玉の中世城館跡』によれば、江戸初期創建の屋敷で、宅地、自然堤防から成り、所在地を瀬崎596に特定している。

『新編武蔵風土記稿』には「加賀屋敷、村の南の方畑中にあり、何人の住せしと云うことを知らず、爰に古塚あり、先年此塚下より古刀曲玉及び白骨などが堀出せしと云う」と記されている。
横山正明『草加の歴史随歩』はこれを古墳とみて間違いないだろうといい、『草加市史』は現存する古墳と比較して『新編武蔵風土記稿』は正確な記事だと評価している。

「加賀屋敷は谷塚駅のほぼ真東、浅間神社の裏側にあたる場所にあったが、ここも毛長川の自然堤防上である」(『草加の歴史随歩』)。
『草加市史』は、ほかにも複数の古墳が存在し「毛長川古墳群」と命名しているが、すべてが開発によって現存していないという。

現在、付近には浅間神社が勧請されているが、広く宅地化されており、城館の面影は窺えない。

(参考サイト『犬と武士』『帝國博物学協会城郭研究部』)

 

 

 (【左写真】浅間神社。草加市瀬崎町の鎮守で、古墳を利用した可能性が指摘される。【右写真】浅間神社の裏側。この付近に”屋敷”があったのだろうか?)

 

 (【左写真】浅間神社の力石。【右写真】力石の説明文。)

  (2015年2月17日訪問)

 

戻る

城と古戦場 

inserted by FC2 system