太田陣屋
太田陣屋(★埼玉県白岡市太田新井) 『埼玉の中世城館跡』(第2版)によれば、戦国期の陣屋で、場所を太田新井として特定せず、現況は宅地・山林、台地だとする。堀が残っていたという。 『新編武蔵風土記稿』によれば、この地は古く(少なくとも寛永5年・1628)には「上新井」と称していたが、いつからか不明だが、少なくとも正保(1644-1648)の郷帳等に「太田新井」と書かれるようになったという。 また、「陣屋跡」という項を設けて、「村の南にあり、今陸田となりたれと、猶構堀の跡存せり。昔岩付城太田氏の持にて、道灌此所に住せしことありしなど云傳うなれと、覚束なきことと思わる」と記載している。また同村に太田道灌草創と伝わる「天神社」があったと記している。 太田神社の北側に陣屋があって、近年まで堀が残っていたというが、現在何ら遺構は見られない。またこの地に太田氏の伝承がある由緒もよく分からないようである。 (参考サイト『城跡ほっつき歩き』) |
(【左写真】太田神社本殿。村の鎮守だという。【右写真】太田神社の石碑。)
(陣屋跡推定地。遺構は見られない。)
(2015年3月25日訪問)