阿良川堀の内

阿良川堀の内(★埼玉県加須市阿良川)

『埼玉の中世城館跡』には記述はない。

『加須市史』には、「堀の内は、中世の土豪武士の館跡を示す地名で、阿良川に有力な武士が住んでいたのであろう。志多見の松村文夫家の祖は、永禄年間にいたって北条方の忍城主成田氏長に助けられ、志多見に土着したといわれ、阿良川堀の内にその居館が置かれたと思われるが、館跡の遺構はまったく不明である。」と記されている。

『松村家家伝』には、伊勢国松村郷出身で永禄中に小田原・忍に移り、天正十八年志多見村に土着したと伝へるが、伊勢国に松村郷は無く正確でないらしい。
『埼玉苗字辞典』によれば古来からの当地の住民で、もと成田氏家臣だったが、松村佐左衛門(天正元年生)が幕府代官に仕へ、代々名主を務めた。

荒川氏館に隣接しているが関連は不明である。『加須市の郷土史』の書き振りでは同一の館をいっているように思われる。

阿良川地区の入り組んだ区画が堀の内だと思われる。西側には村の鎮守の「天神社」がある。

(参考サイト『城跡ほっつき歩き』)

 

 

(【左写真】阿良川堀の内地区。遺構は無い。【右写真】西側には村の鎮守の「天神社」がある。)

  (2015年4月27日訪問)

 

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