安国氏館
安国氏館(★埼玉県越谷市大泊910) 安国氏は、埼玉県越谷市を中心に行われた向畑合戦において名が見える。永正十八年(1521)正月、八条城の八条惟茂が、向畑城を攻めるべく、自身で千人を引き連れて本陣として、先陣に青柳外記、小作田隼人、柿木小膳ら850人、二陣に大相模飛騨守、西脇左近右衛ら500人とともに別府郷へ出陣した。 安国氏は越谷市に現存する安国寺に比定されており(『岩槻市史』)、当地でも僧兵が活躍していたということであろうか。 安国寺は、熊谷直実が草庵を結び布教につとめたのが起源とされ、本尊の阿弥陀如来は京都から笈に負って当地に安置されたものと伝えられる。 |
(【左写真】安国寺。遺構は見られない。【右写真】歴史の深い寺のようである。)
(2015/6/18訪問)