平林寺遺跡

平林寺遺跡(★埼玉県さいたま市岩槻区平林寺)

『埼玉の中世城館跡』(第2版)によれば、戦国時代のもので、「平林寺前原」を所在地とし、現況は宅地・畑、台地で、遺構は堀・土塁と記している。

『岩槻市史』は「国道122号線と綾瀬川とに挟まれた岩槻台地の縁辺に位置する」とし、昭和45年の発掘調査により複数の住居跡が確認されたと記している。
住居跡は古墳時代、弥生時代など古いものらしいが、ほかにも土塁・堀が発見され、堀からは江戸時代後期の陶磁器、砥石が出土したという。

河合小学校西の林と、東北自動車道を渡ったクリニカル病院南に土塁が残っているというが、明確には認めることができなかった。

中世に隆盛を誇った平林寺の外郭防御設備であった可能性が指摘されているようである。

(参考サイト『帝國博物学協会城郭研究部』)

 

(『岩槻市史』掲載の発掘図)

 

(【左写真】河合小学校西の林。遺構が残るらしいが立ち入りは厳しい状況。【右写真】東北自動車道を渡ったクリニカル病院南の土塁らしき地形。)

 

(地名にもなった平林寺跡。新座に遷地して、ここに遺構はない。→場所

  (2015/6/18訪問)

 

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