小溝屋敷

小溝屋敷(★埼玉県さいたま市岩槻区小溝)

『埼玉の中世城館跡』(第2版)によれば、年代未詳の屋敷で、「小溝684」を所在地とし、現況は宅地・山林、台地で、遺構は堀と記している。

『新編武蔵風土記稿』は、「屋敷跡。 村の中程にあり、堀跡残りてそのうち一町四方の平地なり。相伝へて金子十郎の住し所と云へど詳ならず。按に十郎家忠は高麗、入間二郡の辺りに住せし人なる由、今も彼の地に金子郷のとなへあれば、當所にをりしといふは覚束なし。恐らくは、金子氏の子孫など住したるを、家忠が著名なるにより附会せしなるべし。」と記している。

金子氏の詳細は不明だが、長命寺慶応二年供養塔に小溝村金子伝吉・金子多市・金子巳之助、内牧村鷲香取社明治三十二年狛犬に小溝・金子浅太郎の名前が見えるという(『埼玉苗字辞典』)。

『埼玉の中世城館跡』は小溝の周辺に屋敷があったと図示している。しかし「小溝684」に特定している根拠は不明で、堀などの遺構も見られない。

(参考サイト『帝國博物学協会城郭研究部』)

 

小溝の周辺に屋敷があったというが堀などの遺構は見られない。

  (2015/6/18訪問)

 

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