大山遺跡
大山遺跡(★埼玉県北足立郡伊奈町小室) 『埼玉の中世城館跡』(第2版)によれば、室町・戦国期の館で、「小室」を所在地とし、現況は宅地・山林で、遺構は区画溝・井戸と記している。 遺跡は、県立がんセンターの敷地内に広がっており、 原市沼川(はらいちぬまがわ)に面した標高13m前後の台地の西側斜面にあたる。 発掘調査では、今から約1300年前の奈良時代から平安時代にかけての円筒形の製鉄炉(せいてつろ)や できた鉄を加工する鍛冶工房(かじこうぼう)、炉を作るための粘土を採掘した深い穴などが見つかり、 古代鉄生産の様子がわかってきた。主な時代は奈良時代・平安時代(公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団HP)。 県立がんセンターの敷地で遺跡が発見されたとのことだが、今は表面観察では何も見られない。説明板なども設置されていないようだ。 『埼玉の中世城館跡』が室町・戦国期の史跡としている根拠は不明である。 |
(県立がんセンター。遺跡の面影は見られない。)
(2015/11/22訪問)