南山城

南山城(★★★ 沖縄県糸満市大里)

南山城は琉球三山分立時代(14世紀頃)に栄えたグスクです。南山は明国と交易を盛んに行い、財源を得たり、明文化を移入したりして城を中心に南山文化を築いていました。15世紀になって南山王尚巴志に滅ぼされるまでの朝貢回数は22回を数えます。

 1984年、発掘調査が市教育委員会によって行われ、中国製陶磁器やグスク系土器の他、備前焼きスリ鉢、鉄鏃、ガラス製勾玉などが出土しています。これらの遺物から南山城は13世紀頃に築かれ、1415世紀前半が特に栄えていたことが分かりました。

 南山の東方には水量豊かな「カデシガー」、北方には源為朝と王の妹との逢引場所だと伝わる「和解森(わだきなー)」があります。(『城址案内板』より)

城跡は高嶺小学校と中学校の間にある南山神社で、野面積みと布積みの石垣に取り囲まれ、城内の一段高くなった場所に城址碑が残る。

 

(城址碑)

 

(【左写真】城内の一段高くなった場所に碑が建つ。【右写真】布積みの石垣。)

 

(【左写真】野面積みの石垣。【右写真】城址入口の石垣。)

 

  (2016/1/10訪問)

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城と古戦場 

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