糸数城

糸数城(★★★ 沖縄県南城市玉城字糸数竹之口原)

この城跡は、現在の糸数村落南側の断崖上に築かれた古城で、築城年代不明ですが、玉城按司が二男を大城按司に、三男を糸数按司に任じたという伝説があり、おそらく「三山分立時代」の初期14世紀前半の築城であろうと思われます。

 城壁は野面積みと切石積みと両方用いられ、切石積の部分がもっとも高く約6メートルで、この上に立つと太平洋と東シナ海が眼下に望めます。

 構造的には比較的単純な城で、西側は断崖を利用し、東北東に城門をひらいています。城内の随所には遺物包含層がみられ、そこからは土器に混じって中国製品の陶磁器類が発見されます。また、『琉球国由来記』にも記載された「糸数城ノ殿」も城内の一角にあります(『城址案内板』より)。

一際高くそびえ立つ城壁とその他の石垣群に目を奪われる。

 

 

(【左写真】城内に建つ城址碑。【右写真】城壁を内側から。)

 

(【左写真】城内で最も高い城壁。【右写真】種類の異なる石垣で構成された城壁。)

 

(【左写真】切石積みの城門跡。【右写真】城址外観。)

 

  (2016/1/10訪問)

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城と古戦場 

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