知念城
知念城(★★★ 沖縄県南城市知念字知念上知念田原) 知念城跡は、ミーグスク(新城)とクーグスク(古城)と呼ばれる二つの郭からできています。クーグスクは古い野面積みで囲まれ、一番高い岩山の上に立地しています。ミーグスクは、二つの門と石垣で囲まれた郭です。正門を入ると、「火の神」が祀られている小さな祠がみえ、さらにその奥には「友利御嶽」があります。友利とは、「名高く尊い」という意味があります。 知念城跡内には、1761年から1903年に至るまでの間、知念番所(間切の役所)が置かれました。現在の火の神は、番所が移動した後に地域の人々が祠をつくり、祀ったものです。 この御嶽や火の神には、地元だけでなく県内全域からの参拝客も多く訪れ、東御廻りの拝所となっています。 知念城跡では、現在史跡整備事業を進めており、それに伴う調査で18世紀を中心とした様々な資料が確認されています(『城址案内板』より)。 小規模な城ながら、門跡の石垣など遺構が良く残っている。 |
(【左写真】城址と正門跡。【右写真】もう一つの門と焚字炉(内側から)
(【左写真】城址からの眺望。【右写真】登城道途中にあるノロ屋敷跡。)
(2016/1/10訪問)