大里城

大里城(★★ 沖縄県南城市大里字西原)

史跡はおよそ東西200m、南北100m、面積が20,000㎡以上もあって、県内でも有数の規模を誇るグスクです。

 グスクの北側、台地縁の断崖を背にして一の郭、一段高く基壇上に造成された正殿跡と、その前面に御庭と考えられる平場から構成されています。過去の調査によって建物の柱を支えるための礎石が数箇所から確認され、島添大里按司の住居である正殿規模は約22m×13mもあり、幾度も改築が行われたと考えられています。城内には一の郭を囲む城壁のほか、数箇所に城壁が残っており、さらに発掘調査によって、採石を免れた城壁の基礎部分が地中より確認されています。

 出土遺物には、土器やカムィヤキ・中国製陶磁器・東南アジア製陶磁器・日本籍陶磁器・鉄器・石器・装飾品・古銭・自然遺物など多くの文物がみられ、往時の繁栄ぶりが窺えます(『城址案内板』より)。

大里城址公園として良好に整備されており、公園入口には「チチンガー」と呼ばれる井戸跡が残る。

 

 

(【左写真】一段高く造成された正殿跡。【右写真】正殿跡から眺める一の郭跡。)

 

(【左写真】城門近くの城壁外に設けられたチチンガー(降り井形態の井戸)。【右写真】正殿からの眺め。)

 

 (2016/1/10訪問)

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城と古戦場 

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