中城城

中城(★★★ 沖縄県中頭郡中城村泊)

中城城跡は、中城村と北中城村にまたがり東北から南西にほぼ一直線に伸びた標高150m~170mの石灰岩丘陵上の縁辺部に立地する山城で、南東側は15m以上の切り立った断崖、北西側は勾配のきつい傾斜面となっているため城内に至るには正門や裏門に面している南北の丘陵尾根沿いしかなく、守りやすく攻めにくい地に築かれています。
城は6つの郭からなり、城壁は琉球石灰岩で積まれ、自然の岩石と地形的条件を巧みに生かしながら美しい曲線で構成されています。

中城城の築城年代は不明ですが、14世紀後半に先中城按司が数世代に渡って築き、1440年頃に座喜味城主「読谷山按司:護佐丸」が王府の命令により移ってきて、1458年に自刃するまでの間に、北の郭、三の郭を当時の最高の築城技術で増築したと伝えられています。

護佐丸滅亡後は、世子(王子)の居城となり、さらにその後は間切番所、中城村役場が置かれ、1945年(昭和20年)3月頃に戦争により焼失するまで中城村の行政の中心となっていました(『中城城跡HP』より抜粋)。

中城城跡公園となっており、世界遺産に登録されたこともあり、遺構は良好に整備保存されている。石積みも「野面積み」「布(豆腐)積み」「相方(亀甲乱れ)積み」の三種類が楽しめる。

 

 

(【左写真】一の郭(中城城で最も広く、正殿があった)。【右写真】一の郭正殿跡。)

 

(【左写真】一の郭からの眺望。【右写真】一の郭への入口。)

 

(【左写真】ニの郭。【右写真】三の郭(後に増築されたため、石積みも亀甲乱積みとなっている)

 

(【左写真】南の郭(首里の王を拝む首里遙拝所がある)【右写真】城址碑と南の郭の石積み。)

 

(【左写真】正門(櫓門)跡【右写真】城址遠景。)

 

 (2016/1/10訪問)

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城と古戦場 

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