大久保陣屋

大久保陣屋(★埼玉県さいたま市見沼区丸ケ崎)

『埼玉の中世城館跡』(第2版)は、江戸初期の陣屋跡で、「丸ケ崎本村1038」を所在地とし、現状は宅地・畑、台地で、遺構は無いと記している。

同1版(『埼玉の城館跡』)は、畑・山林・宅地で、台地になっており長方形で空堀の一部が残存と記している。

『大宮市史』には、丸ケ崎館の詳細は載っているが、隣接する大久保陣屋についての記載は見られない。

丸ケ崎について、『武蔵国郡村誌』は「享禄の頃、岩槻城本丸先きの原野なりしが、その後、開墾し、天正二十年、小縄打検地ありて、箕輪郷を分かち、丸ケ崎と称すと云々」と記されている。

『日本城郭大系』は「江戸初期にこの地を領した大久保氏が陣屋をおいたところという。空堀の一部が残存」と記している。同書は『埼玉の城館跡』を転用しているものだろう。

大久保氏については『埼玉苗字辞典』にも記載はなく詳細は分からなかった。

現在はすっかり開発されて遺構は無く、跡地も判然としない。


  

(『埼玉の中世城館跡』より。12-1が大久保陣屋。12-15が丸ケ埼館。)

  

(【左写真】丸ケ崎の地。遺構は無い。【右写真】「火の見下」という、それっぽいバス停が付近にある

 

  (2016/1/3訪問)

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