伝足立右馬允遠元館
伝足立右馬允遠元館(★埼玉県桶川市末広2-8) 『埼玉の中世城館跡』(第2版)は、鎌倉時代の館跡で、「末広2-8」を所在地とし、現状は宅地、台地で、遺構は無しと記している。 『桶川市史』によれば、平安末期から鎌倉時代、周辺は古代の足立郡司の系統をひく足立氏が支配していたと推定される。足立氏の館跡と伝わるのは桶川市内に三か所、大宮市に一か所ある。当地は『旧埼玉県史』が有力視した場所で、昔、一本の老杉があり、その根元に江戸時代文化六年再建の石祠があったが、今は何も残っていない。したがって、ここが館跡であるか決定的なものはないという。 足立氏は、藤原氏の後裔とされるが確実なことは分からないという(『丹波志』『足立系譜』『足立氏系図』)。 足立遠元(あだち とおもと)は、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将。鎌倉幕府創立の功臣の一人で、武蔵国足立郡地頭職として足立氏発展の祖となり、幕府長老にぐされた。館跡は現在の桶川市やさいたま市など数か所にある(Wikipedia)。 桶川市総合福祉センターの一角に石碑が建っている。遺構は見られない。 |
(桶川市総合福祉センターの一角に石碑が建っている。遺構は見られない。)
(2016/3/20訪問)