矢垂館

矢垂館(やだれ・矢垂遺跡とも★埼玉県さいたま市中央区上峰・鈴谷)

『埼玉の中世城館跡』(第2版)に記載はない。

『与野市史』には「昭和61年、与野市教育委員会が発掘調査。本町通りの南方にあり、断面が箱形をした堀をL字状に検出」と記されている。

詳細は不明であるが、遺構の状況や地理的に今宮館真土館との関連は指摘できよう。

『さいたま市遺跡地図』には集​落​跡​・​城​館​跡として掲載され、時代は縄​文​(​前​・​中​・​後​期​)​・​古​墳​(​後​期​)​・​戦​国、出土品は縄​文​土​器​(​加​曽​利​E​式​)​、​か​わ​ら​け​、​深​鉢​2​点​、​石​鏃​1​点​、​磨​製​石​斧​4​点​、​打​製​石​斧​4​点​、​石​錘​1​点​、​刃​器としている。
また「矢垂西遺跡」を含めて、中​央​区​鈴​谷​
7​丁​目​、​鈴​谷​8​丁​目​、​上​峰​3​丁​目と広範囲に渡るとのことである。

堀が検出されたのは保健所や公民館のある一角らしい。また、与野西中学校の一角に「矢垂稲荷神社」があるが、周辺は開発が進み何の面影も残されていない。


与野西中学校の一角に「矢垂稲荷神社」がある

 

  (2016/4/29訪問)

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