落合陣屋

落合陣屋(★埼玉県さいたま市中央区下落合)

『埼玉の中世城館跡』(第2版)は、年代未詳の陣屋跡で、「下落合本村583」を所在地とし、現状は宅地・寺院、台地で、遺構は土塁・堀と記している。

『与野市史』は、「現在辻村家とその東隣の遠藤家との宅地が中心部と見られ、両家を合わせて大体80m四方である。屋敷地内の北側に二条の堀があったが、そういえばそうかという程度の印象しか与えられない。
ここは源頼朝の臣安達藤九郎盛長の陣屋跡と伝えられ、後世、南隣の蕨城主渋川氏の出城になったといわれている。
しかし、居館だったのか城郭になったのか、遺構が全く消滅しているので断定はできない」(抜粋)と記している。

両家には「打出」「堀之内」との名称が残っているという。

東光寺の東側が跡地である。傾斜のきつい要害の地形になっているが、遺構は残されていない。


(『与野市史』掲載の地図。昭和27年の測量図を用いているとのこと。)

陣屋の一部の東光寺。そのほかは宅地となっている。)

 

  (2016/4/29訪問)

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