老袋城

老袋城(おいぶくろ★埼玉県川越市下老袋)

『埼玉の中世城館跡』(第2版)は、戦国時代の館跡で、「下老袋」を所在地とし、現状は畑・水田・寺院、自然堤防で、遺構は無しと記している。

同1版は、「道祖土系図に下総守康成、北条氏に仕え、比企郡老袋に住すと載せる。土地では御所跡と呼んでいるが、恐らく道祖土氏の館のあった場所であろう。(以上新記による)。館跡は下老袋玉泉寺付近であるというが、今は何も残っていない。「小田原北条役帳」には、康成の孫にあたる図書助康満がやはりこの地で50貫を領していたことが記載されている」と記し、城主は道祖土康成・図書助康満(康成の孫)で「御所」の地名が伝わっているとのことである。
『道祖土系図』は、道祖土康成は、後北条氏に仕え、下老袋に居住したと記している。
『新編武蔵風土記稿』は、地元では御所跡と呼んでいるが、おそらく道祖土氏の館があったものと推定している。また、図書助康満はこの地で50貫を領している(『小田原北条氏所領役帳』)。

「館跡は下老袋玉泉寺付近であるというが、今は何も残っていない」(『埼玉の城館跡』)。

 

下老袋玉泉寺。農民センターになっている。古い墓石等が多数見られる。

 

  (2016/5/7訪問)

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