月吉屋敷
月吉屋敷(★埼玉県川越市月吉町) 『埼玉の中世城館跡』(第2版)には、室町期の屋敷跡で、「月吉町」(旧今成村)を所在地とし、現状は宅地・台地で、遺構は無しと記している。 同1版は、「「廻国雑記」に「月吉といへるもののふ侍り、いささか連歌などたしなみけるとなん」とあり、文明年間(1469-1486)、月吉という武士のいたことがわかる。新記は旧今成村にあった今成屋敷、月吉屋敷、神田屋敷の三つとともに、月吉がこの地方の開発地主であったのではないかと述べている。」と記し、遺構は無いとしている。 『廻国雑記』は室町期の僧侶・道興(1430-1527)が記した東国紀行文。 『新編武蔵風土記稿』は「月吉屋敷蹟あり、月吉氏は今成村を開く、文明頃の人なり」と記している。 当村の月吉氏は、今は断絶しているという(『埼玉苗字辞典』)。 跡地は月越小学校から月吉町団地の付近であろうか?いずれにしても遺構は残されていない。 |
(月吉町の現況。跡地は不明である。)
(2016/5/7訪問)