曽我殿館
曽我殿館(曽我殿屋敷とも★埼玉県上尾市柏座) 『埼玉の中世城館跡』は、戦国末期の遺跡で、「柏座3-1」を所在地とし、現状は宅地、台地で、遺構は堀・建物跡と記している。 『上尾市史』は、市内には中世に関する伝承や地名、遺跡調査の成果によって城館跡を知ることができ、当所は後者によるものと記している。 『新編武蔵風土記稿』は、足立郡柏座村(上尾市)条で、「曽我殿屋敷ありて、曽我十郎・同五郎の住し所と云ふ。按に昔扇谷上杉氏に仕へしものに曽我豊後守と云ふ人ものに見へたり。又成田下総守の家人に曽我兵庫助祐昌と云ものあり。恐らくは是等の人、この地に住せしを曽我兄弟の著名なるを以て附会せしなるべし」と記している。 『川越日蓮宗行伝寺過去帳』には、川越城の武士に曽我十郎助成・曽我五郎時宗という名前が見えるが関係は無さそうである。 『埼玉苗字辞典』は岩附城士・曽我氏(曽我兵庫助)の屋敷跡と推定し、鎌倉時代の武人・曽我兄弟(曽我十郎・同五郎)とは無関係だとしている。 上尾駅西側に位置し、巨大なマンションとなっており、遺構は何も遺されていない。 (参考サイト・儀一の城館旅) |
(巨大なマンションとなっており、遺構は何も遺されていない。)
(2016/9/23訪問)