雨沼Ⅰ遺跡
雨沼I遺跡(★埼玉県上尾市平方) 『埼玉の中世城館跡』は、年代不詳の遺跡で、「平方雨沼905」を所在地とし、現状は宅地・雑地、台地で、遺構は堀・建物跡と記している。 平方公民館建設に先立って行われた発掘調査では、縄文時代中期から弥生時代後期、古墳時代後期にわたる複数の時代の住居跡および中世から近世にかけての屋敷跡が見つかった。複数の時代の集落跡、屋敷跡が一つの遺跡で確認される例は市域では珍しく、歴史上貴重な遺跡である(『現地説明板』)。 その歴史は不明だが、平方村には名主・永嶋氏一族が多く居住し、村内の神社に多くの寄進をしている(『埼玉苗字辞典』)。この一族に関係する遺構かとも推測されている(『儀一の城館旅』)。 現在は公民館となって遺構は何も見られない。 (参考サイト・儀一の城館旅) |
(1985年の航空写真と現状。遺構は見られない。)
(2016/9/23訪問)