天沼遺跡

天沼遺跡(★埼玉県上尾市上野)

『埼玉の中世城館跡』は、戦国末期の遺跡で、「上野天沼」を所在地とし、現状は学校・山林、台地で、遺構は堀・建物跡・柵列と記している。

同書は「昭和55-58年にわたる発掘調査で検出された堀は、調査前地表にわずかな窪みを残していた。またこれに沿う土塁状の高まりも観察され、その存在が分かっていたが、城館としての記録・伝承はない。
堀は北に向かう半島状の台地の基部を切るように東西方向に延びている。土幅
3.24m、底幅0.3m、深さ11.7mを測る。西側では北壁に小溝が平行する。またこの堀から分かれて、北に平行して延びる堀のほか、溝、ピット群等が検出されている。これらの遺構の時期を決める遺物は出土していない。」と記している。

『上尾市史』によれば「タロウヤマ」という地名が残っていたという。

現在は秀明英光高等学校になっており遺構は残されていない。

(参考サイト・儀一の城館旅

 

 

(『埼玉の中世城館跡』掲載の概念図と1980年航空写真)

 

(現状は学校になっており、遺構は見られない。)

 

  (2016/9/23訪問)

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城と古戦場 

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