関根兵庫館

関根兵庫館(★埼玉県志木市宗岡)

『埼玉の中世城館跡』(第2版)は、戦国時代の館で、「宗岡」を所在地とし、現状はNTTグランド、河川敷で、遺構は土塁・郭と記している。

『日本城郭大系』の巻末一覧にも簡素な記載がある。

『志木市史』は、「かつては荒川堤外地の宗岡字野垂に、関根兵庫という武士のものといわれる館跡があった。現在はNTTのグランドとして造成されたため、館跡の形態をとどめていないが、昭和の初め頃までは雑木林が茂り、土塁らしき小高い隆起や構え堀の一端が残っていたともいう。」と記す。

関根兵庫頭については、『大仙寺過去帳』(上宗岡2丁目)に寛永二十年(1643)没したとの記載があるのみだという(『志木市史』)。

また、館跡の東方荒川の河岸には「兵庫野」という字があって、関根兵庫一族が開拓したものといわれ、上宗岡4丁目には子孫の関根氏(16代目)が永続されている(『志木市史』)。

関根氏は岩附太田氏の家臣との説があるが『志木市史』は懐疑的とし、詳細は不明である。

 

 

(『志木市史』掲載の写真と現状。何も残っていない。)

 

  (2016/12/22訪問)

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